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2017-09
隠れ番長?存在感抜群ベルト。
実は隠れ番長的なポジションに位置するベルト。
今回ご紹介するベルトはビジネスシーンよりはカジュアルに向きのオフの日に使えるおしゃれベルトです。
もちろん本革100%のベルトとなり、赤糸のステッチ入りや鰐皮調、ヘリンボーン調など色々あります。
個人的に気になっている商品を3点ピックアップしてみました。
まずはこの白ベルト。
最低限の装飾ではありますが、存在感は抜群。
少し悪そうな雰囲気が漂うこのベルト、デニムパンツや濃い目のパンツにビシッと合いますね。
抜群にお洒落なこのベルト。
ネイビーというよりは青、というベルトですが、薄目なパンツやブラウンのパンツでもよく映えますね。
最後にこのベルトですが・・・
なんと、長さ調整は通常のベルトのような分解して切って、ではなくてちょうど腕時計にあるようなバラシてパーツで長さ調整をするタイプとなります。
きつく締めるよりは少し緩めに巻いて、存在感をアピールするのがいいと思います。
さて、今回はオフ用のベルトについてでしたが、次回はメンズスーツにぴったりのオーダーベルトのご紹介です。
こちらもめちゃくちゃおススメですよ。
経免でしたー。
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ギーブス&ホークスは亡きあのお二人の衣装も手がけていたのです!(VISIT UK 2017 Vol.21)
- 2017-09-18 (月)
- 洋服の聖地を巡る旅(VISIT UK 2017)
さて、ギーブス&ホークスの店内に潜入すると、
建物自体は古い石造りであるが、店内はかなり広く、
改装も施され、歴史は感じるが近代的な店舗の内装である。
この写真は店舗2階の回廊のようになったところから撮影したもので、
一階が店舗、写真中央一階部分から奥に入るとオーダールームに続く。
回廊部分はアーカイブの展示スペースとなっていて、
ギーブス&ホークスのものづくりの歴史の中でスポット的なものが、
ガラスケースに収められ展示されている。
そして写真左2階部分から続く階段をのぼると…
そこには…
ヘンリープールとは違った、黒い壁紙で覆われたアーカイブルームが出現する。
さながら、ギーブス&ホークスミュージアムの様相である。
そこには、過去からの写真や制作してきた洋服や制服などが展示され、
圧倒される空間がそこに広がっている。
紹介が遅れたが、このギーブス&ホークスを今回案内頂いたのは、
ギーブス&ホークスのスタッフではなく
ジェームス・ダンスフォード率いる
リアブラウン・ダンスフォード社のロンドン支店のマネージャー
超イケメンなパトリック氏である。
パトリック氏はもともとこのギーブス&ホークスのスタッフであったが、
生地の世界も勉強したいということで、
リアブラウンダンスフォード社に転職したそうだ。
元職場でありながら、現在のスタッフ以上にキビキビと動く姿は、
とてもナイスガイな印象を受けた。
このパトリック氏がこのアーカイブルームで見せてくれたのが、
アーカイブブックといい、このアーカイブルームをそのまま詰め込んだ一冊の本であった。
定価60ポンドであるから、なんと日本円で9000円な豪華な本である。
(実はあまりの素敵なアーカイブブックなので購入して持ち返っているので、興味のある方は店頭でご覧いただきたい。)
もちろん中の文章は全部英語である。
アーカイブブックを見ながら、アーカイブルームを見学していると、
そこに展示してある一着のジャケットに目が止まった。
これである。
王室の女性が着用するジャケットであることは見てとれるが、
さてこれが誰が着用したものかおわかりだろうか?
カンの良い方なら、お察しだとは思うが、
実はこのジャケットは故ダイアナ妃の着用したものに他ならない。
ダイアナ妃の衣装もこのギーブス&ホークスが請け負っていたのである。
そして、さらに驚きの写真がそのアーカイブブックには掲載されていた。
その写真は…
そう、故マイケル・ジャクソン氏のこの衣装!
1980年に製造されBADのツアーで世界を周った際に着用されたものである。
まさにこれもギーブス&ホークスの作品だったのである。
この衣装は、2階回廊の部分にガラスケースに展示をされていた。
豪華な刺繍と装飾、そしてデザインは、
英国王室と海軍、陸軍のの制服からのインスパイアであると知り、
さらに英国服の奥深さを目の当たりにすることになったのだ。
このあと、地下の工房を見学しギーブス&ホークスをあとにしたのであった。
つづく
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サヴィルロウ Gieves & Hawkes (VISIT UK 2017 Vol.20)
- 2017-09-17 (日)
- 洋服の聖地を巡る旅(VISIT UK 2017)
ヘンリープールのアーカイブルームに社長自ら通していただき、
その歴史を目の当たりにし、興奮冷めやらないのではあるが、
時間の都合上次の訪問先へ行かなくてはならない。
次に向かうのは、こちらもサヴィル・ロウでは
ヘンリープールの次ぐらいに歴史のあるGieves&Hawkes(ギーブス&ホークス)である。
サヴィル・ロウという通りは、
南北に通る、日本で言うところの「筋」である。
その中に世界でも有数のテーラーがひしめき合っているのだが、
その北の端にはヘンリープール、
そして南の端1番地にはギーブス&ホークスがその店をかまえるのである。
ギーブス&ホークスの看板には、
No.1 SAVILE ROW LONDON
の文字が入っているが、このナンバーワンは番地である。
さてギーブス&ホークスもヘンリープールほどではないものの、
3つの王室の御用達であり、もちろん上流階級の人々に愛された名門テーラーである。
私どもが訪れたときも見学予定であった、
オーダールームには某国の大使が来店されており、
その部屋を見学することができなかった。
さて、このギーブス&ホークスは、名前の通り、
ギーブス氏とホークス氏の二人の仕立て屋が合併してできたテーラーである。
ギーブス氏は1785年に王室御用達のテーラーとして店を立ち上げ、
200年以上王室の御用達として続けている傍ら、
英国海軍のテーラーとしても有名となり、
当時では画期的であった膨らますことのできるベスト
ライフセービングコートを開発し特許を取得、多くの人命を救った。
20世紀初頭には日本海軍の制服も発注した記録が残っているほどである。
一方、ホークス氏は1771年設立。
ギーブス氏が海軍のテーラーであったのに対しホークス氏は陸軍のテーラーであった。
そんなホークス氏は王室からの日曜日の呼び出しに対し、
「私は1週間のうち6日は王に仕えますが、安息日には神に仕えます」
と王からの使者を追い返した逸話が有名であり、
王もその拒絶に納得をして、その後も御用達を続けたそうである。
そして1975年、海軍御用達のギーブスと陸軍御用達のホークスが合併し、
もともとホークスのあったサヴィル・ロウ1番地にギーブスが移転する形で、
ギーブス&ホークスが誕生したのである。
現在も英国、海軍、陸軍の制服の制作は継続しており、
軍関係者はここギーブス&ホークスで注文ができるのである。
と、歴史を振り返るだけで、一記事書いてしまったが、
次回はいよいよ店内に潜入である!
ヘンリープールとはまたひと味ちがう世界観がそこに広がるのである。
つづく
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