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洋服の聖地を巡る旅(VISIT UK 2017) Archive

「デポジット」とはいったい?悩ましきホテルチェックイン (VISIT UK 2017 Vol.22)

ロイヤル・オートモービルクラブ(ジェントルマンズクラブ)での宿泊は、

土日の2日間、この日からの宿泊は場所を移動して、ロンドン市内の北西に位置する、

ケンジントン・ガーデンズにほど近い「シーザー・ホテル」に移動となる。

 

早朝からフォックスアンブレラとサヴィル・ロウの見学を終え、

刺激的な一日の最後の仕事は、RACに預けた荷物を受取り、

シーザーホテルへの移動である。

 

我々5人は2台のタクシーに分乗し、

シーザーホテルを目指す。

 

道中はおおよそ15分〜20分ぐらいであろうか。

 

ロンドン中心部の繁華街から、離れるにつれ、

少し住宅地らしくなってきた一角にシーザーホテルはある。

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ケンジントンガーデンズとハイドパークという2つの公園が繋がって存在し、

その2つの公園を合わせた面積は、おそらくロンドンで最大であろう。

 

タクシーでホテルに到着すると、

まずは、フロントに荷物を運び込みチェックインの手続きをする。

 

いつも苦手なホテルチェックイン。

 

ロンドンシーザーホテルのフロントには2名の女性スタッフがおり、

その、名札には名前と国旗が表示されており、

その時フロントにいたのは、イタリア人とスペイン人の女性であった。

 

今回悩まされたのが「デポジット」という仕組み。

 

チェックインの手続きに「デポジット」が必要なのでクレジットカードを出せと言う。

そもそも過去の出張では「デポジット」など聞いたこともなく、

全く新しい言葉に対応のできないボク(笑)

 

イタリアの女性が説明をしようにも、

その説明を聞き取るだけのヒアリング力もない…

というのか、今回は岸社長に同行頂いているので、

聞けばいいかという安心感から、聞く努力もしないのである(笑)

 

そこで、岸社長にデポジットの説明を聞くと、

ようは宿泊費に含まれていない食事代金等にかかる代金を保証するための「預り金」だそうな。

 

とりっぱぐれがないように、ある一定額を先にカードで支払いし、

チェックアウトの際に使っていなければカードの支払いがキャンセルされる仕組みである。

 

きちんとクレジットカードが使える客なのかを見極める側面もあるのであろう。

 

前回の渡英の際にはなかったように思うのだが、

段々とホテルの運用が厳しくなっていることがわかる。

 

そんなこんなで無事チェックインを済ませると、

実は、岸社長は学生時代の最後の数ヶ月をこの地域で過ごしたらしく、

この地域にもとても明るく、夕食も岸社長にアテンドいただけることとなった。

 

住宅街を少し歩くと、やはりすぐに賑やかな地域に出る。

やはりロンドン市内である。

 

岸社長の住んでいたアパートメントの前を通りつつ、

まずは、その当時良く通っていたと言われる、イングリッシュパブに向かうのだった。

 

つづく

ギーブス&ホークスは亡きあのお二人の衣装も手がけていたのです!(VISIT UK 2017 Vol.21)

さて、ギーブス&ホークスの店内に潜入すると、

建物自体は古い石造りであるが、店内はかなり広く、

改装も施され、歴史は感じるが近代的な店舗の内装である。

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この写真は店舗2階の回廊のようになったところから撮影したもので、

一階が店舗、写真中央一階部分から奥に入るとオーダールームに続く。

 

回廊部分はアーカイブの展示スペースとなっていて、

ギーブス&ホークスのものづくりの歴史の中でスポット的なものが、

ガラスケースに収められ展示されている。

 

そして写真左2階部分から続く階段をのぼると…

そこには…

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ヘンリープールとは違った、黒い壁紙で覆われたアーカイブルームが出現する。

さながら、ギーブス&ホークスミュージアムの様相である。

 

そこには、過去からの写真や制作してきた洋服や制服などが展示され、

圧倒される空間がそこに広がっている。

 

紹介が遅れたが、このギーブス&ホークスを今回案内頂いたのは、

ギーブス&ホークスのスタッフではなく

ジェームス・ダンスフォード率いる

リアブラウン・ダンスフォード社のロンドン支店のマネージャー

超イケメンなパトリック氏である。

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パトリック氏はもともとこのギーブス&ホークスのスタッフであったが、

生地の世界も勉強したいということで、

リアブラウンダンスフォード社に転職したそうだ。

 

元職場でありながら、現在のスタッフ以上にキビキビと動く姿は、

とてもナイスガイな印象を受けた。

 

このパトリック氏がこのアーカイブルームで見せてくれたのが、

アーカイブブックといい、このアーカイブルームをそのまま詰め込んだ一冊の本であった。

定価60ポンドであるから、なんと日本円で9000円な豪華な本である。

(実はあまりの素敵なアーカイブブックなので購入して持ち返っているので、興味のある方は店頭でご覧いただきたい。)

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もちろん中の文章は全部英語である。

 

アーカイブブックを見ながら、アーカイブルームを見学していると、

そこに展示してある一着のジャケットに目が止まった。

これである。

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王室の女性が着用するジャケットであることは見てとれるが、

さてこれが誰が着用したものかおわかりだろうか?

 

カンの良い方なら、お察しだとは思うが、

実はこのジャケットは故ダイアナ妃の着用したものに他ならない。

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ダイアナ妃の衣装もこのギーブス&ホークスが請け負っていたのである。

 

そして、さらに驚きの写真がそのアーカイブブックには掲載されていた。

その写真は…

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そう、故マイケル・ジャクソン氏のこの衣装!

1980年に製造されBADのツアーで世界を周った際に着用されたものである。

まさにこれもギーブス&ホークスの作品だったのである。

 

この衣装は、2階回廊の部分にガラスケースに展示をされていた。

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豪華な刺繍と装飾、そしてデザインは、

英国王室と海軍、陸軍のの制服からのインスパイアであると知り、

さらに英国服の奥深さを目の当たりにすることになったのだ。

 

このあと、地下の工房を見学しギーブス&ホークスをあとにしたのであった。

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つづく

サヴィルロウ Gieves & Hawkes (VISIT UK 2017 Vol.20)

ヘンリープールのアーカイブルームに社長自ら通していただき、

その歴史を目の当たりにし、興奮冷めやらないのではあるが、

時間の都合上次の訪問先へ行かなくてはならない。

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次に向かうのは、こちらもサヴィル・ロウでは

ヘンリープールの次ぐらいに歴史のあるGieves&Hawkes(ギーブス&ホークス)である。

 

サヴィル・ロウという通りは、

南北に通る、日本で言うところの「筋」である。

その中に世界でも有数のテーラーがひしめき合っているのだが、

その北の端にはヘンリープール、

そして南の端1番地にはギーブス&ホークスがその店をかまえるのである。

 

ギーブス&ホークスの看板には、

No.1 SAVILE ROW LONDON

の文字が入っているが、このナンバーワンは番地である。

 

さてギーブス&ホークスもヘンリープールほどではないものの、

3つの王室の御用達であり、もちろん上流階級の人々に愛された名門テーラーである。

私どもが訪れたときも見学予定であった、

オーダールームには某国の大使が来店されており、

その部屋を見学することができなかった。

 

さて、このギーブス&ホークスは、名前の通り、

ギーブス氏とホークス氏の二人の仕立て屋が合併してできたテーラーである。

 

ギーブス氏は1785年に王室御用達のテーラーとして店を立ち上げ、

200年以上王室の御用達として続けている傍ら、

英国海軍のテーラーとしても有名となり、

当時では画期的であった膨らますことのできるベスト

ライフセービングコートを開発し特許を取得、多くの人命を救った。

20世紀初頭には日本海軍の制服も発注した記録が残っているほどである。

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一方、ホークス氏は1771年設立。

ギーブス氏が海軍のテーラーであったのに対しホークス氏は陸軍のテーラーであった。

そんなホークス氏は王室からの日曜日の呼び出しに対し、

「私は1週間のうち6日は王に仕えますが、安息日には神に仕えます」

と王からの使者を追い返した逸話が有名であり、

王もその拒絶に納得をして、その後も御用達を続けたそうである。

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そして1975年、海軍御用達のギーブスと陸軍御用達のホークスが合併し、

もともとホークスのあったサヴィル・ロウ1番地にギーブスが移転する形で、

ギーブス&ホークスが誕生したのである。

 

現在も英国、海軍、陸軍の制服の制作は継続しており、

軍関係者はここギーブス&ホークスで注文ができるのである。

 

と、歴史を振り返るだけで、一記事書いてしまったが、

次回はいよいよ店内に潜入である!

 

ヘンリープールとはまたひと味ちがう世界観がそこに広がるのである。

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

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