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ゑみや洋服店スタッフ珍道中 イタリア編 Archive

02:共鳴

スタッフとの海外研修の決断をしたので、早速今年も行動を共にするであろう仕立屋仲間にその旨を連絡することにした。

実は昨年の帰りの機内では、すでに近い将来スタッフを連れていきたいという話をしていた。
そして彼らも、同じ気持ちで盛り上がり前回の旅を終えたように記憶していた。

そして、ゑみや洋服店は海外研修という形で、思い切って店を臨時休業してスタッフと共に行こうと思うと伝えたところ、「じゃあうちも閉めて行くわ!」とあっという間に3店舗のオーナーが1週間の臨時休業を二つ返事で決定したのだった。

まさに共鳴である。

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↑2015年6月の写真

 

想いを同じくした、同い年の仕立屋仲間。
本当に素晴らしい仲間を持てて幸せだと心から思った瞬間であった。

結局ゑみや洋服店の3名を合わせ今回は8名でのイタリア出張と相成ったのである。

ここまで決定すれば話は早い!

旅行代理店に勤めている義姉にチケットの手配他をお願いすると、いつもは関西国際空港より昼便にて出国していたが、夜便はいかがなものか?と羽田発のプランを提案いただいた。

羽田までの移動は余分になるが、夜便は時差の影響を受けにくいので、これは試してみる価値あり!とそのプランにてチケットの手配をお願いしたのである。

後になってこの選択が神がかり的にスゴイ選択であったことは、この時は知る由もない。

というわけで、プランはこうだ。

2016-06-14 08.17.52

我々は神戸から羽田へ飛んで出国、エアフランスにてパリ、シャルルドゴールへ。
パリから乗り継いでフィレンツェには午前中に到着する予定である。

伊丹空港を19:30に出てフィレンツェに翌日9:05なので13時間25分意外と近い…ではない。

お気づきだとは思うがもちろんイタリアと日本には7時間の時差がある。

ということは、到着の時刻は日本時間に直すと16:05…乗り継ぎも含めて20時間25分の移動なのである。

 

さておき、夜便なら乗ってすぐにディナーが出され、一杯ではなく「いっぱい」飲んで眠りにつけば目が覚めればパリの近くまで飛んでいる…はずである(笑)

 

そんな算段をしながら、今回は自分一人だけではないので、スタッフのことも考えつつ出発に向け準備を進めるのであった。

すっかり気持ちはイタリアである(笑)

 

つづく

01:序章

ここ数年、店長の江見が毎年のように訪れているイタリア。

 

目的は世界最大のメンズプレタポルテの見本市、ピッティーイマジネウォモに参加し、最新のトレンドを目で、耳で、肌で感じに行くこと。

そして、小物や生地などの日本に未入荷のアイテムを見つけ仕入れをしてくること。

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今年も訪問を計画するにあたり、ふと昨年の帰りの飛行機の中での「想い」を思い出したのである…。

 

ピッティの会場と言えば過去にもこのブログでお伝えしたが、世界中のセレクトショップのオーナーやバイヤーなどに交じり、最新のファッションに身を包み伊達男っぷりをいかんなく発揮しているピッティーピープルという人たちが会場の広場に集まり、その祭りを盛り上げる。

オシャレすること、見られることを心から楽しみ、4日間のピッティーを盛り上げるのである。

実はボク自身このピッティーの醍醐味の80%はこの会場のピッティーピープルが集まる広場にあるといっても過言ではないと思う。

そして、この広場の中に紛れ込む感覚は実際に見て体感することからしか感じえない気付きがある、それぐらい想像の枠をはるかに超えた非現実な空間なのである。

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ブリティッシュスタイル※と言われるルールのある完成されたメンズのファッションを心底愛し、敬意を払い、いかに着こなし、いかに着崩し、いかにカッコよく振る舞うか…そんな想いまで伝わるような素敵な広場。

メンズの特にブリティッシュスタイルを扱うショップスタッフはぜひ足を運び、その人なりのおしゃれをし、ピッティーピープルの中に紛れ込み、その心から沸き立つワクワク感を体感し、自分のファッションに対する想いを再確認すること…。

そんな機会を近い将来、ゑみや洋服店スタッフにも味わってもらいたいと帰国の飛行機の中で考えたのである。

※ブリティッシュスタイルとは現在のスーツやジャケットなどの英国に端を発した洋服文化の総称。イタリアやアメリカのスーツやジャケットスタイルもブリティッシュスタイルの延長線上である。

 

その想いは早々に現実化することになり、少数ながらゑみや洋服店スタッフとともに、この6月で90回目を迎えるピッティイマジネウォモの会場を訪れる決断をしたのである。

2016年2月 その計画は実現に向け始動した。

 

つづく

 

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