2018年春夏モノの新しいボディ(生地品質)のバンチブック(生地見本帳)が
ハリソンズオブエジンバラより3冊も届いたのでご紹介いたします。
赤いバンチブックが印象的ですね!
昨今のビジネスウェアの流れとしては世界中で、よりクラシックに、
よりベーシックに英国調が支持されつつあり、
英国生地が再び脚光を浴びつつあります。
今回も新ボディの新バンチということでとても楽しみです。
今日はその中で2種類の生地をご紹介します!
まず一つ目は…
「Spring Ram(スプリングラム)」です。
チェビオットウールという英国の固有種である羊の原毛を50%以上使用し、
2PLY、3PLYという強撚糸に紡績し、
355/375gmsというしっかりとしたヘビーウェイトの目付けで
昔ながらの英国生地のリバイバルのような生地に織り上げた、
マニアにはたまらない生地となっています。
その特徴は、ヘビーウェイトの生地ならではの重量感と、
独特なザラッとした手触り。
そして、強撚糸ならではの防シワ性と耐久性を誇ります。
原毛の採取から製織、仕上げまでの工程を、
英国生地の聖地「ハダースフィールド」近郊20km圏内で行っており、
地域に根ざしたものづくりと、エコの側面からも高い評価を得ています。
真冬以外の季節のトラベルスーツや、ブレザー、パンツにも幅広くおすすめしたい、
そして2つ目のバンチブックは…
「REQUIEM(レクイエム)」です。
こちらのボディは従来どおりのメリノ種のウールを
220/240gmsというライトウェイトに織り上げたサマースーティングファブリックです。
英国の老舗マーチャントが贈るライトウェイト生地の特筆すべきは、
このウェイトでも緯(横)糸に双糸を使用しているところです。
(通常このウェイトの生地は横糸は単糸がほとんど)
経、緯糸とも双糸で織り上げた生地は、
生地の目付けがしっかりしているお陰で、
縫製後の仕立て映えにも大きな影響を与えています。
盛夏の時期にもスーツ着用を求められるビジネスマンに
抜群の清涼感と快適な着心地を…
というハリソンズからのメッセージにも納得な生地です。
どちらも、全く違う性質の生地ながら、
クラシックな英国調の色柄と、歴史の重みを感じさせる生地です。
長く、愛着を持って使用いただけるスーツファブリックです。
ぜひ、店頭でお手にとってお確かめください。