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仕立屋二人組珍道中 ピッティー編 Archive

35:異変が…

基本的に朝は強いほうではなく、
むしろかなり弱いほうなのであるが、
旅行に来ると目覚まし時計もいらず
毎朝5時までにすっきりと目覚めるのが不思議である。

そういえば一つ書き忘れていたことがあったので、
話をフィレンツエで迎えた最初の朝に戻そう。

前日の昼にようやくフィレンツェにたどり着き、
ビアンコロッソで3人で作戦会議を行った翌朝のことである。

ホテルで5時にすがすがしく目覚めたボクは、
ある異変に気が付いた。

「ゲゲゲ!声がでない…」

もともと、日本を経つときに少しのどに違和感があり、
飛行機の機内は乾燥するのでマスクを大量に持参していた。

なので常に機内や就寝時にはマスクを装着してはいたのだが…

ヨーロッパは日本に比べ
乾燥がひどいこと、
街がホコリっぽい

それに加えてホテルの部屋のエアコンによる乾燥、
その上、ワインの飲みすぎ?
極めつけは、エアフランスとの交渉?(笑)

そんないろいろな条件が重なって
ただでさえ、コミュニケーションが取れないイタリアの地で、
声まで奪われてしまったのだ。
(どうせ通じてないのであんまり変わらないのかも知れないが…)

というわけで、みなさんからアドバイスを頂いた、
ホテルでのどをやられないための方法をまとめてみる。

① バスタブにお湯を張ったまま寝る。
② バスタオルをぬらして部屋にかける
③ 部屋に水をまく
④ 顔にはクリームやリップバームを塗る

実際に初日も濡らしたバスタオルは吊っていたのだが効かず、
翌日の夜は部屋にはバスタブが無かったので
床に打ち水をして寝たのである。

一度つぶれた声はすぐには戻ってはこなかったが…

34:トラットリア マリオーネ

TRATTORIA Marione

イタリアのレストランには、
日本でも日本料理店や居酒屋という区分があるように、
いろいろな種類がある。

リストランテ…レストラン
トラットリア…カジュアルなイタリア料理屋さん
オステリア…日本で言う居酒屋さん
エノテカ…ワインバー 
ピッツェリア…ピザ屋さん

などなどの種類に分類される。

そして今回訪れたのは、
地元フィレンツェでも人気店のトラットリア「マリオーネ」である。

写真をご覧のとおり、
表通りに人が溢れるほどにぎわっている人気店。
到着したときに待ち時間を聞いた所、
1時間くらい…という返事だったので、
3人は待ってみることにした。

特に予約表があるわけでもなく、
お店の人も書き留める様子も無い。

席が空いたら呼ぶわけでもなく、
手前にいる人からお店に入っていく…

日本ならありえない…というか、
日本以外ではこれで当たり前なんだろうと思う。
とにかく前に前に出て行かないと、
思ったことが成し遂げられないのである。

という訳で、土井氏が何度かプッシュすると、
30分も待たずに席につけたのである。

ただ、そのことに対して怒る人もいなければ、
不平不満を口にする人もいない。
それが当たり前なのであろう…

さておき、店の厨房のカウンターの前の
4人がけのテーブルに通された3人組。

↑店内はこんな感じ~

もちろん注文するのは…
ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ
(キアナ牛のTボーンステーキ)である。

前日もビアンコロッソで食べた一品ではあるが、
トスカーナ地方の郷土料理なので、
食べないわけにはいかない。

ここ、トラットリア マリオーネでは
このTボーンステーキのミニマムはなんと1KG!
(骨を除いても600g~700gもある。)
スゴイボリュームなのだが、
比較的脂が少ないので、
思った以上に食べられるのである。

そしてお約束、トスカーナのキャンティー地区で作られる
地ワイン「キャンティークラシコ」がフルーティーな味わいで
このTボーンステーキに良く合うのだ。

そしてビックリするような、
モツァレラチーズ!

そしてオーナーのマリオさんが、
オススメするなんだか良くわからない郷土料理(笑)

とっても濃厚そうだが材料は全部野菜だそう。

それにオリーブオイルをドボドボかけていただくのだが
また、このオリーブオイルがうまいのである!

こうしてほぼ肉で腹いっぱいになりながら、
ピッティの話やビジネスの話に花が咲き
フィレンツェ二日目の夜もおだやかに過ぎ、
心地よい疲れの中心地よくぐっすりと眠りに落ちるのだった。

33:フィレンツェでお買い物!

あっという間に夕方が訪れ
ピッティを一日中堪能した3人は
会場で手に入れた、
大量のノベルティーやカタログを
一旦ホテルに持ち帰ることにした。

1時間ほどホテルで休憩した後、
再び落ち合い、夜のフィレンツェに繰り出し、
ピッティの反省会?を行う予定である。

と、その街へ向かう道中、
土井氏がふと「メジャーを探したいんですが…」

その一言をきっかけにフィレンツェの街で
メジャー探しとショッピングタイムが始まった。

小物を置いていそうな、
雑貨店などを片っ端から覗いてまわる土井氏。
だが、ことごとく見つからず、
行ったお店でありそうなお店を訪ねながら、
次から次へと訪問する。

10軒近くまわったであろうか、
訪ねたそのお店の店主が「それならあの店だ!」
と言ったか言わなかったかは置いといて、
なんと、手芸店のお店の前まで案内していただき、
ようやくメジャーに出会えたのである。

やはりメジャーといえば、
我々の仕事には無くてはならない道具。
3人で合計20本ほど買うと、
見事にお店の在庫はほとんど無くなってしまった(笑)

実はこのメジャー、
イタリアンカラーなのだが
ドイツ製なのである。

そして、フィレンツェといえば革小物
財布やバッグ等も有名なのだが、
特にオススメなのはグローブ(手袋)である。

たくさんのグローブ専門店があるのだが、
その中でも有名な「MADOVA(マドーバ)」
「Luciano(ルチアーノ)」が製造直売で有名である。
今回はそのうちの「MADOVA」を訪れることにした。

残念ながら訪問した際のユーロのレートが高く、
割安感が無かったため仕入にはいたらなかったが、
店中の棚に所狭しと詰め込まれたグローブは圧巻であった!

その後はみやげ物店やスーパーをまわり、
家人などへのお土産を物色しながら、
いよいよ反省会と言う名のディナーに向かうのである。

この夜向かうのは「マリオーネ」という、
地元でで大人気のトラットリアである。
しっかり歩いておなかもペコペコ。

さすがは人気店、
店頭には人の列が…

とても楽しみである(^^)

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