全校登山

この「全校登山」というキーワードは、
どのくらいの人に通じるのかわからないが、
われわれが通った小学校「神戸市立上筒井小学校」では、
「全校登山」なる行事が年に2回ほど行われた。

600人を超える全校生徒が、
学年別にコースを変え、神戸の背にひかえる、
六甲山系に登る行事である。

はっきり行って、
何年生のときにどこを登ったのか
今思い出そうとしてもさっぱり思い出せない。

ただ、その「全校登山」のお弁当は、
おにぎり2個だったことだけは鮮明に覚えている。

おにぎりの大きさは自由。
中の具も自由。
おかずは禁止というもの…

それぞれの食欲にあわせ、
好きなサイズのおにぎりに、
好きな具を詰めて、
アルミホイルで包んで、
リュックサックに入れて登ったのである。

中には飴玉やラムネなどを
ラップに包んでおにぎりに忍ばせている
つわものまで登場した（笑）

と言うわけで先日の登山は、
この「全校登山」を懐かしく思い、
コンビニのおにぎりを二個持参し登ったのである。

たまたま山頂の「掬星台」には、
ふもとの小学校「美野丘小学校」の5年生が登山に来ており、
それぞれが敷物を敷き、わきあいあいと昼食にとりかかる所だった。

おにぎり2個ではなく、
お弁当だったのが少し残念だったが…

山頂に着いた達成感と素晴らしい景色。
そしてすきっ腹に2個のおにぎりは最高の相性であることが、
やっとわかった39歳の秋であった（笑）

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