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6:花の都フィレンツエへ

フィレンツ行きの小型機に乗り込み並んで座ったT師匠、T氏、そしてボクの三人。
ホッと一息の予定だったが、キャビンアテンダントに席を変わるように指示され変わらざる負えなかった。

では、なぜ変わらなければならなかったのか…

実はボク達が座った席は主翼の横、非常口の横であった。
座った瞬間足元が広く快適な席でこれはツイてる!と思ったのもつかの間、キャビンアテンダントに「君たちは英語は喋れるか?」と聞かれ、「ノー」答えるとこう言われたのだ。
「この席の通路は非常口に通じている席なので、いざという時のために英語もしくはイタリア語ができる人に席を変わってほしい」と…
致し方ないお願いであったため、受け入れて席を変わったというわけである。

座席につくと間もなく離陸。

満席のB737はシャルルドゴール空港を飛び立ったのだ。

シャルルドゴールからフィレンツエまでのフライトは1時間45分と関空から仙台空港までと同じぐらいの飛行時間。
そのフライトでもサンドイッチと飲み物が出される。

出されたサンドイッチを食べ、すこしウトウトするともう降下の準備に入る。
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フィレンツェに到着の時刻は21:30なのだが、まだ薄明るいのには驚きである。
預け入れた荷物がベルトコンベアに乗って出てくるのを待ち、空港の外へ出たのが22時過ぎ。
流石に空は暗くなっていた。
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空港から市内までは約20分。
移動はタクシーで定額料金なので安心である。
しかしイタリアのタクシーはよく飛ばす。
2台に別れて乗車したタクシーは抜きつ抜かれつカーチェイスのようである。
石畳の路面の振動がそのスピードをより早く感じさせる。

20分ほど走ると、タクシーはホテルの前に到着した。
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チェックインし荷物を部屋に運び、休む間もなくフィレンツエの夜の街に繰り出す。
フィレンツエの滞在がスタートしたのだった。

つづく

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