尾州 葛利毛織(くずりけおり)の『ダブルクロス』
『ダブルクロス』とは
英国でスーツやジャケット生地として親しまれた伝統的な生地。
表と裏の糸が複雑に絡み合い、
生地を構成しているため、
肉厚で丈夫でシワになりにくいのが特徴です。
この「ダブルクロス」生地を織るにあたって、
最新の高速織機を使用せず、
生地を織り上げる時間はかかりますが、
80年前から使用されている、
より手織りの感覚に近いションヘル織機にこだわり、
織り続けているのが尾州の「葛利毛織」なのです。
ションヘル織機でゆっくりと丁寧に生地を織ることで、
織り上がった生地はハリと膨らみを持ち、
適度なドレープ感と仕立て栄えの素晴らしさは秀逸です。
現在では入手困難な希少性の高いクオリティーの生地なのです。
ちなみにこの尾州地区(愛知県の西半部)は、
木曽三山の恩恵を受け、きれいな水と湿度が英国のそれと近いことから
日本の毛織物生産のメッカとして明治~大正時代に根付いた地区です。
(現在では縮小、撤退、廃業したメーカーも多いですが…)
そんな、すこしマニアックではありますが、
時間と手間をかけたメイドインジャパンの
質実剛健な「ダブルクロス」生地が入荷いたしました。
目付け390gms/m
全20色のビジネスウェアに特化したコレクションですので、
決して派手さはございませんが、
この生地で仕立てたスーツは貴方の誠実さを引き立てます
ぜひ興味のある方は、
ご来店の上ご覧いただけたらと思います。
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