サヴィルロウ Gieves & Hawkes (VISIT UK 2017 Vol.20)

洋服の聖地を巡る旅(VISIT UK 2017)

ヘンリープールのアーカイブルームに社長自ら通していただき、

その歴史を目の当たりにし、興奮冷めやらないのではあるが、

時間の都合上次の訪問先へ行かなくてはならない。

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次に向かうのは、こちらもサヴィル・ロウでは

ヘンリープールの次ぐらいに歴史のあるGieves&Hawkes(ギーブス&ホークス)である。

 

サヴィル・ロウという通りは、

南北に通る、日本で言うところの「筋」である。

その中に世界でも有数のテーラーがひしめき合っているのだが、

その北の端にはヘンリープール、

そして南の端1番地にはギーブス&ホークスがその店をかまえるのである。

 

ギーブス&ホークスの看板には、

No.1 SAVILE ROW LONDON

の文字が入っているが、このナンバーワンは番地である。

 

さてギーブス&ホークスもヘンリープールほどではないものの、

3つの王室の御用達であり、もちろん上流階級の人々に愛された名門テーラーである。

私どもが訪れたときも見学予定であった、

オーダールームには某国の大使が来店されており、

その部屋を見学することができなかった。

 

さて、このギーブス&ホークスは、名前の通り、

ギーブス氏とホークス氏の二人の仕立て屋が合併してできたテーラーである。

 

ギーブス氏は1785年に王室御用達のテーラーとして店を立ち上げ、

200年以上王室の御用達として続けている傍ら、

英国海軍のテーラーとしても有名となり、

当時では画期的であった膨らますことのできるベスト

ライフセービングコートを開発し特許を取得、多くの人命を救った。

20世紀初頭には日本海軍の制服も発注した記録が残っているほどである。

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一方、ホークス氏は1771年設立。

ギーブス氏が海軍のテーラーであったのに対しホークス氏は陸軍のテーラーであった。

そんなホークス氏は王室からの日曜日の呼び出しに対し、

「私は1週間のうち6日は王に仕えますが、安息日には神に仕えます」

と王からの使者を追い返した逸話が有名であり、

王もその拒絶に納得をして、その後も御用達を続けたそうである。

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そして1975年、海軍御用達のギーブスと陸軍御用達のホークスが合併し、

もともとホークスのあったサヴィル・ロウ1番地にギーブスが移転する形で、

ギーブス&ホークスが誕生したのである。

 

現在も英国、海軍、陸軍の制服の制作は継続しており、

軍関係者はここギーブス&ホークスで注文ができるのである。

 

と、歴史を振り返るだけで、一記事書いてしまったが、

次回はいよいよ店内に潜入である!

 

ヘンリープールとはまたひと味ちがう世界観がそこに広がるのである。

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

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