サルトリア・ソリートを視察した後は、ナポリ在住の神宮さんにナポリの街を案内してもらうこととなった。
我々がナポリに到着して以来歩き回っていた地域は現在の街の中心部であり、この日案内してもらうのは旧市街であり、その旧市街は街ごと世界遺産だそうである。
↑ここが旧市街の入り口であり、ナポリ中央駅のほうに向かって伸びている。
われわれは北から南に向けて進んでいくが、この道をさらに南に進むとナポリ中央駅であるが、その辺りはイタリアマフィアの巣窟らしく徒歩で行くのはとても危険だと教えられた。
道幅は5m程度とだろうか。
通りの両サイドには3~4階建ての石造りの建物がずらりと並ぶ。
神宮さんの話によれば、ナポリ市街の北にある山の上の城から見るとまっすぐな通りであり、ナポリの目抜き通りだそうである。
通りの左右にはお土産物を売る店などが立ち並び、昔ながらの市街地を現在も維持していることでとても風情のある景観である。
奥まったところにも飲食店らしきお店がある。
イタリアではクリスマスに「プレゼーペ」というキリストの生誕を表現した模型を各家庭が飾り付ける風習があり、その材料になる人形を売る店が集まった通りがこの旧市街地には存在する。
通称「プレゼーペ通り」と呼ばれるこの細い通りは、クリスマス前になるとナポリだけでなくイタリア全土からカトリック教徒がこの通りに人形や模型を買いに訪れるという。
ナポリはちょうど休暇のシーズンらしく、たった3日の滞在ではあったが結婚式を3組も目撃した。
どの日も素晴らしいお天気であった。
さすがはイタリア、新郎新婦の乗る車はフェラーリのカブリオレである。
旧市街で土産物を物色しているうちに夕方の時間になっていくのだが、21時ぐらいまで明るいのでいつまでも昼間のようであり、ちょっと得した気分であった。
だが体は正直で時間になると空腹感が襲ってくる。
この日はナポリといえばピッツア、マルゲリータということでマルゲリータ発祥のお店に向かうことにする。
つづく