シャルルドゴール空港の待合で、
夜を明かす寸前まで
追い詰められた仕立屋二人組み。
このエアフランスの
日本語サポートデスクとの通話を切った時点で、
ボクらは明日朝まで
コミュニケーションの取れないフランスの空港で
不安な夜を迎えなければならないのである。
(まあ、男二人なのでそれほど大げさなことも無いのですが…)
そこで、ダメもとなので、
電話が繋がっている間に
日本語が通じる間にもう一粘りしてみることにした。
まさに最後の砦である。
ボク
「どこかでご飯食べてた訳でもなく
結構走ってEターミナルから
Gターミナルまでやってきたのです。
それでも間に合わなかったんです。
日本からの到着も30分以上遅れてるし、
出発する飛行機に待てとは言いませんが、
宿泊のサポートお願いできないですか?」
サポートの男性
「宿泊のサポートですか?
たとえばどのような…」
おお~ちょっと脈ありそう!と感じたボクは
「ご承知のとおり、
日本語サポートが無いとコミュニケーションが取れない
語学力も無い二人組みの旅行者です。
ホテルを取れと言われても
おそらく取ることすらできないでしょう。
ホテルの手配とそこへのたどり着き方を
教えていただけませんでしょうか?
できれば宿泊の面倒も見ていただけると
もっと嬉しいですが…」
サポートの男性
「そうですか、わかりました。
ちょっとお待ちいただけますか?
現場のトップはダメだと言っていますが、
今の状況と用件をもう一度
上のものに掛け合って見ます。
少しお時間がかかると思いますが…」
との嬉しいお返事を頂いたのだ。
ボク
「ありがとうございます!
ぜひ、よろしくお願いします。
どうせ行く所も無いので待ちます。
くれぐれも手厚いサポートよろしくお願いします。」
という訳で受話器を返し、
しばらくまたGターミナルのカウンター前で
待つこととなった…
↑Gターミナルのカウンター前
結構長く感じたのだが、
待つこと15分。
とてもとても難しい顔をしたGカウンターのボスが
ボクら二人を手招きし呼びに来た。
そして先ほどとは違う携帯電話を差し出し、
「出ろ」とジェスチャーする。
電話に出るとそこには
先ほどのサポートの男性の声が聞こえた…