FOX UMBRELLAS (VISIT UK 2017 Vol.16)  

洋服の聖地を巡る旅(VISIT UK 2017)

FOX UMBRELLAS とは…

イギリス王室や日本の皇室などのロイヤルファミリー御用達の傘としても知られるフォックス・アンブレラ

1868年にトーマス・フォックスが傘屋としてロンドンに Fox Umbrellas 社を創業したところから始まる。

 

創業のおよそ12年後にトーマス・フォックスはサミュエル・ディクソンに経営権を譲渡し、

その後はディクソン家の手によって世界的に有名な傘のブランドとして発展。

 

第二次世界大戦でパラシュートの製造に携わった経験を活かし、

それまで使用していたシルクから世界で初めてナイロン生地の傘を作成したことで有名である。

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フォックスアンブレラの傘は雨を凌ぐための道具…というのは一つの役割に過ぎず、

その実用性はもちろんであるが、開いたとき、閉じたときの

どちらのときもエレガントに見えるかにこだわり製造されている。

 

そのこだわりは骨の本数にも現れ、

極細に巻ける、重すぎず、さらに開いても美しいという理由で8本骨を採用。

 

いかなるときも美しく、というストイックな英国紳士の審美眼にかなった傘。

それこそがフォックス・アンブレラが英国傘の頂点である所以なのだ。

 

前置きが大変長くなったが、UK3日目午前中は早起きをして

そんな世界でも有数の傘ブランド「フォックスアンブレラ社」を訪問し、

そのものづくりの真髄と、実際に手作りで傘を製造する現場を見学させていただくのである。

 

フォックス・アンブレラはロンドンより南へ列車で40分ほどの「EAST CROYDON」という街に

会社とファクトリーを構える企業である。

 

駅からはタクシーで10分程度。

RACを出発して約1時間で到着する。

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フォックスアンブレラ社に到着すると、

まずは2階のショールームに通していただいた。

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メンズ、レディスの様々な傘が並ぶショールーム。

とにかくしっかりと細く巻けるので、とにかく美しいのである。

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ちょっと変わった傘もあり、上の写真の下の傘は取っ手と先の部分を回すことで、

下の写真のようになる。

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このように外せば、旅行用のトランクの中に納まる長さになる。

折りたたみ傘ではなく、長傘にこだわる紳士のトラベルアンブレラである。

 

長傘ほど美しくは無いが、やはりフォックスアンブレラの傘は折りたたみ傘も美しい!

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取っ手の部分もシンプルでかさばらず、

持ち運びにも向いている。

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カバーを外すとこんな感じ。大きさも程よい。

とてもしっかり巻けるところは長傘とも共通である。

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取っ手の下にはフォックス・アンブレラのロゴマークが入る。(ちょっと写真がぶれているが…)

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このようにさしても美しい!

 

すっかりフォックス・アンブレラに惚れてしまうほどの傘である。

次のブログではこのフォックス・アンブレラの工房の話題をお届けしたいと思う。

つづく

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