世界にたった10台しか制作されていないボンドカーがあるのです。
こんにちは007大好きスタイリスト 江見真也です
さて、歴代のジェームズ・ボンドが乗るビークルはアストン・マーティンをはじめ、
ラグジュアリーでありながら
猛烈なパワーを持ったスポーツカーが選ばれることが多いですが、
通常はその時代に合わせた市販されているビークルが登場します。
ところが、最も直近の作品「スペクター」で登場したボンドカー、
アストンマーティンDB10は他のボンドカーとは違います。
↑劇中Qとのやり取りからのローマでのカーチェイスのシーンをお楽しみ下さい。
このDB10は実はアストン・マーティンが「007スペクター」用に10台のみ生産した、
全く市販がされていない特別なビークルなのです。
この10台の内8台は前回のブログでお話した通り
ローマのシーンでのカーチェイスに使用され大破したものも多いそうです。
では、あと2台はどこに?
気になりますよね?
1台はプロモーション用に使用されたそうで、
映画のPRのために大活躍したそうです。
そして最後の一台は…
実は2016年2月18日にロンドンのクリスティーズにおいて開催された、
チャリティー・オークション「James Bond SPECTRE: The Auction」に出品され、
落札されました。
購入のチャンスがあったのはこのオークションの1台のみ。
その世界唯一一般人が手に入れることのできるDB10の落札価格とは…
なんと210万ポンド!手数料を入れると2,434,500ポンドとなります。
ポンドで言われてもピンとこないでしょうが、
当時のレート166円で計算すると、なんと4億円以上の価格がついたのです!
ちなみにこのDB10の主要諸元は
6速マニュアルで4.7リッターV8エンジン。
全長4410ミリ、幅2109ミリ。
色は「スペクター・シルバー」。
外装はカーボン・ファイバー。
だそうです。参考まで(笑)
ここでこのビークルにまつわるもう一つのトリビアですが…
実際にアストン・マーティンの職人がハンドビルドした
素晴らしい作品といっても過言ではないビークルで、
3.2秒で時速100kmに達するモンスターマシンです。
ところがあくまでも映画撮影用に作成したビークルであり、
通常の市販車を創るための工程を踏んでおらず、
すなわち、公道で走るための許可を一切得ていない、
そして、通常の販売モデルなら必須な耐久テストなども受けていないので、
一切公道では乗ることは不可能であり、
私有地を走らせるか、眺めるしか無いビークルなのです。
そんな、街を走れない4億円のDB10
一体どんな人が落札したのががとっても気になる今日このごろです。