旧市街地を後にし、いったんホテルに荷物を置きにもどり、夕食を食べに街にでる。
この日の夕食はナポリで生まれたピッツア「マルゲリータ」の発祥のお店を訪問することになっている。
賑やかな市街地にひときわ目立つ黄色い看板「BRANDI(ブランディ)」がそれである。
マルゲリータ発祥の店ということもあり、いろいろなガイドブックにも掲載されているので、店内の席はかなりいっぱいである。
今回は神宮さんともう一人ナポリに住んでいる日本人女性の合わせて7名での食事である。
店内に入るとまず目に着くのはピッツアを焼く石窯である。
釜の上部に「BRANDI」の文字が見える。
その前を通り階段に案内され2Fの席へ…
表紙の下の方に1780の文字が見える。
なんとこの店がオープンして235年が経つのである!驚きである。
もちろんメニューはイタリア語&英語である。
しかし、イタリア語は比較的ローマ字読みに近いので、特に有名なイタリア料理などはメニューを見ればなんとなくわかるのがありがたい。
この店に来てもちろん注文するのは当然、ピッツア「マルゲリータ」である。
例によって7名で4枚ほどのピッツアとサイドメニューなど数点と飲み物を頼もうとすると、神宮さんがナポリピッツァには食べ方の掟があると教えてくれた。
ナポリピッツアの掟3箇条
1.ピッツアリアに入ったら最低一人一枚注文すべし!
2.ピッツアはシェアせず、一人で食べきるべし!
3.むやみやたらに細かくせず、一枚は4つに切り丸めて頬張るべし!
※ピッツアの耳(周りの分厚い部分)は残しても良い。
とまあこんな感じ。
周りを見渡せば確かに小学5年生ぐらいの子供も目の前に1枚のピザがありモクモクと食べている。
↑しかし一枚と言ってもこのサイズだから凄い!
そして、その上にサイドメニューを注文し食べるのである…ナポリの方々はふくよかな方が多いのも納得である(笑)
どおりで初日に立ち寄ったピッツアリアの店員が不思議そうな顔をしてなかなか戻らなかった理由が今になってようやく理解ができたのである。
それでも結局はたくさんのサイドメニューを注文するということで落ちつき、ピッツア5枚とサイドメニューにパスタやサラダなどを頂いたのである。(ナポリ的には邪道である。)
とまあ、イタリア流ピッツアのいただき方のレクチャーも受け、すこしまたイタリア通になっただろうか?
マルゲリータ他を堪能し、ほろ酔いでナポリ3日目の夜を終えるのであった。
つづく