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45:パンツ一筋66年…名サルトには名職人がいた!

マリネッラを出てタクシーに乗りサルトを目指す。

ご覧のとおり、素晴らしい天気である。
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約10~15分ほど走るとタクシーは止まり、車を降りる。

マリネッラのスタッフと三木さんは海岸沿いの建物に我々を案内し、建物の中に入っていく。
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こちらも古い石造りの建物である。

階段の吹き抜けにはこちらも後付けの木製の小さなエレベーターがあり、二組に分かれて4階へと昇っていく。
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ヨーロッパの建物は階段室が吹き抜けになっている場合が多く、そこにこのような後付けエレベーターがついていることが多い。
当時にエレベーターをつけることを考えて建築したようなほどである。
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4Fで降りると大きな木の扉があり、そこには控えめにサルトの木の看板がついている。
「サルトリアピロッツィ」である。
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サルトの中は大小4つぐらいの部屋があり、数名の職人が洋服のいろいろなパーツを専属で作成していた。
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中でも目を引いたのはパンツ一筋66年のこの方!
9歳のころからずっとパンツばかり創り続けているのである。
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我々が創るパンツには必ずひざ裏というものがついているが、彼の創るパンツにはそれがないのである。
裏地をつけないのか?と聞いてみると、
「ん?ひざ裏?そんなもんいらねーよ。」だとか(笑)恐れ入りました。

そして18歳のかわいい女性が、パンツ職人のお弟子さん。
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彼曰く、「この子はここにきて1年足らずだが、もうパンツが縫えるようになった。俺の指導がいいからな!お前たちにも教えてやろうか?」だそうである。(笑)
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そしてここのオーナー「ピロッツィご夫妻」と記念撮影。
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マリネッラ社長とそのスタッフの皆様のおかげで笑顔で迎えていただき、仕事の手を止めてまで対応してくださった「サルトリアピロッツィ」の皆様に大感謝である。

つづく

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