- 2014-01-14 (火) 9:00
- 仕立屋二人組珍道中 ピッティー編
まずはピッティ・ウォモがどんなものなのか、
知っていただきたいと思う。
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PITTI IMMAGINE UOMO (通称:ピッティ・ウォモ)
イタリアのフィレンツェ、バッソ要塞にて毎年2回、
1月と6月に行われる世界最大級のメンズプレタポルテの見本市で、
イタリアンブランドはもとより世界各国のナショナルブランド達が
翌年の新作モデルを発表し、
また世界各国からそれを買い付けるために多くのバイヤー達が集う展示会。
取り扱うアイテムも多岐にわたり、
ビジネスからカジュアル、フォーマル、
バッグ、靴、 アクセサリにいたるまでメンズファッションの全てが展示されます。
日本からは伊勢丹や阪急などの大手百貨店やユナイテッドアローズ、
トゥモローランドといったセレクトショップから毎年多数のバイヤーが参加しており、
ここで発表された商品アイテムの多くが、
翌年の日本のメンズアパレル市場にお目見えすることになります。
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とまあ一般的な説明をするとすればそんな感じだ。
ちなみに今回我々が視察に向かったのは、
「2014 A/W」すなわち2014年の秋冬物の見本市である。
今回で86回目を迎えるということなので、
ざっと40年以上続いている計算になる。
プレタポルテの業界は基本、
そのシーズンの終わりに翌シーズンの展示会や見本市が行われ
その顧客の反応を見ながら調整と修正を行い、
モノづくりをスタートし次のシーズンに売れるものを創る。
メンズのプレタポルテの世界最大の見本市「ピッティ・ウォモ」では、
今回2014年1月の参加ブランドが実に1043社!
とても一日で見て回れるような代物ではない。
世界から駆けつけるバイヤーやサプライヤーの数も
4日間で3万人を超える大盛況である。
もちろん会場には誰もが入れるわけではなく、
アパレルの小売を営む者、またはバイヤーで、
アパレルの製造業は基本的に入場ができないことになっている。
(たぶん大勢もぐりこんでいると思うが…)
もう一つ気になるのがこの見本市の名前である。
フィレンツェにはピッティ宮殿と言う素晴らしく大きな宮殿がある。
メディチ家のライバルであった商家ピッティ家が立てた大邸宅である。
(建設途中で資金が底を尽き、最終的にはメディチ家のものになる)
そしてこの見本市の名前も「ピッティ・ウォモ」
普通であれば、おのずとピッティ宮殿で行われるかのように考えるのだが、
実は会場は「バッソ要塞」なのである…
スタートの段階ではピッティ宮殿で始まったのかも知れないが、
実は危うく間違ってピッティ宮殿に向いそうになったエピソードもあった。
そんな男服のお祭「ピッティ・ウォモ」なのである。
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