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「背中のベント(切れ込み)が歴史を語る」モテるビジネスウェアの着こなし講座09

モテるビジネスマンのための着こなし講座9回目は、
ジャケットの背中の裾口にあるベント(切れ込み)のお話です。

背中のスソ口の仕様には大きく分けて3つの種類があります。
(アメリカントラディッショナルのジャケットには
フックベントという仕様がありますが今回は省かせていただきます。)

まずは昨今のスーツでは最もポピュラーな、
背の真ん中が割れているセンターベント

同じくポピュラーなのが背の両サイドが割れているサイドベンツ

そして、全く割れていないノーベント仕様です。

もともとこのベントの役割りは
ジャケットの裾口を割ることに
より動きやすく実用的にしたものです。

諸説ありますが、センターベントを入れるのは
乗馬狩猟の際に馬にまたがりやすく、走りやすくするため。

また、サイドベンツは衛兵が剣を抜き差ししやすく設計されたので、
両サイドが割れていると言われています。

ベントのルーツにはこのようにスポーティーな意味合いがあり、
フォーマルな場面で切る普通の着丈のタキシードなどのジャケットは
背中を割らずノーベントで作成するのがルールとなっています。

そんなベントが現在ではビジネスのシーンにおいて、
動きやすいビジネスウェアとして標準的に割るようになったのです。

それではベントの選び方ですが、
ビジネスウェアのベントに相応しいものとしては
センターベントもしくはサイドベンツのどちらかとなります。

センターとサイドの選択の基準はあくまでもお好みですが、
印象としてはセンターベントの方が大人しくフォーマルな印象、
サイドベンツは快活で少し華やかな印象となります。

ただし、特にお尻の大きい方は
サイドベンツが跳ねてしまいお尻の大きさを強調してしまいますので、
センターベントをオススメさせていただきます。

それでもサイドベンツが着たいという方には、
ベントの切れ込みの深さを調整させていただくことで、
目立ちにくくすることも可能です。

自分のスーツはどちらがいいのかとお悩みの方は、
ゑみや洋服店までご相談下さいね!

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