前回は
「日本のビジネスウェアの着こなしがおかしいのはあの国のせいだ!」
なんて過激なことを書きましたが今日はその解説をしたいと思います。
特に違いが解りやすいのはシャツの取り扱いです。
英国初め欧州ではシャツは肌着と定義されます。
なので上質で肌触りの良い綿の素材を使用し、
素肌で着ても不快にならないよう
内側に縫い目を出さない「巻き縫い」という縫い方をします。
もちろん肌着なのでポケットや前立などもありません。
ところが、アメリカのシャツはワークシャツが原点ですので、
丈夫な生地を使うシャツが多く見られます。
オックスフォード生地のシャツなどはその流れをくんだもので
素肌で着るのにはいささか固めの素材です。
ジャケットを着なくても様になるように、
フロントには前立が付き当然ポケットも付いています。
皆さんがお持ちの既製品のシャツは、
生地こそオックスフォードではないにしろ、
前立付き、ポケット付きではないでしょうか?
このような違いがシャツだけでなくスーツなどにも当然あるのです。
まずは本家、本元の欧州の洋服のルーツを知り、
どうしてそのようなルールになったのかを知ることが大切です。
その根底に流れるルールを理解した上で、
余裕を持った着こなしをすることが
本当のモテるビジネスウェアの着こなしなのです。
次回からはいよいよスーツのお話に入って行きます。
それではお楽しみに!
今日も最後まで読んでくれてありがとう!
感謝、感謝です。