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一世紀前のションヘル織機が織りなす超!味のある服地

愛知県の尾州地区といえば、日本有数の毛織物の産地。

国産のウール生地のほとんどは古くからこの地域で織られている。

 

ここに、ションヘル織機といわれる、いわばヴィンテージ織機が存在する。

約1世紀前にドイツで発明され、毛織物の織機で一世を風靡した名織機である。

50年ほど前までは製造されていたが、現代ではコンピューター制御の新型高速織機の開発が進み、その製造はもちろん、部品の供給も終了し、現在では数台のションヘル織機を熟練の職人が自らメンテナンスを行い維持している。

織機写真

新型の高速織機に比べるとその性能の差は顕著で、同じ時間で織ることができる生地は5分の1以下ととても少なく、生産効率が悪いため、多くのションヘル織機は「時代遅れの織機」として多くの紡績工場より姿を消していったのだ。

ところが、昨今、このションヘル織機で織った生地が見直されている。

とにかく生産スピードが5分の1以下と大変遅いゆえに、ウールにかかるテンションが低く、極力ストレスがかからず、ウール本来の持つ風合いや特徴を最大限生かした生地に仕上がるのである。

シャットル写真

ションヘル織機で織られる毛織物は、現存する織機の台数が限られ、世界的にも希少性が高まっており、実際に残っている織機とこの織機を支える職人が最後の世代であろうと言われています。

 

この生地に名付けられた「Colchis(コルキス)」という名前は、ギリシャ神話に出てくる秘宝の一つ「金羊毛」のことであり、金色の羊の毛を所有していた王国の名前が由来である。

日本が誇る毛織物王国「愛知県尾州産地」で「ションヘル織機」を使用して織った生地はまさに「金羊毛」と呼ぶのにふさわしい希少性が高い生地なのだ。

colchis

この度、ゑみや洋服店でも、国産ながら希少性の高いコルキス生地をスーツ、ジャケットとも取り扱う。

その生地の特徴を見てみよう。

 

【スーツ生地】

17マイクロンの極細で希少な原毛を手間をかけより合わせ、あえてやや太めの60番手の双糸に仕上げた糸を使用する。

この糸をションヘル織機で織り上げることにより、非常に柔らかいながら、しっかりとコシのある素材に仕上がっている。

ヴィンテージ調の色柄を中心にクラシックな色柄のコレクションとなり、落ち着いた大人の印象である。

仕立て映えが素晴らしく、風格のある一着が仕立てあがる優良な服地である。

 

【ジャケット生地】

イタリアでも最近流行の生地を意識した異素材をミックスした生地が中心のコレクション。

無地、ストライプ、格子のいずれも、和のテイストを感じさせる色合いとデザインはメイドインジャパンならでは。

また、ポリエステル混紡でニット風の風合いを出した無地のコレクションは盛夏にも軽く羽織ることのできるジャケットにおすすめ。

 

このように、インポート生地とは一線を画すコレクションとなっており、今期ゑみや洋服店もパワープッシュでおすすめしていきたい逸品である。

ぜひ、来店いただき、手に取って半世紀以上前の織機の優秀さを感じていただきたいところである。

ゑみや洋服店 店長 江見真也

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