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洋服の聖地を巡る旅(VISIT UK 2017) Archive

サヴィルロウ Henry Pooie & Co (VISIT UK 2017 Vol.19)

いよいよ、オーダースーツの聖地の深層部分に潜入である。

 

はやる気持ちを押さえつつ、まず最初に伺ったお店が、

このサヴィル・ロウでは最も老舗と言われる、

Henry Pooie & Co(ヘンリープール)である。

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7年前の訪問でも、奇跡的に見学をすることが出来たのだが、

今回はジェームス社長のはからいもあり、

なんとサイモンCEO自らショップとファクトリーを案内いただくこととなった!

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↑白洲次郎が顧客であった事実を熱く語っているサイモンCEO

 

ちなみにロンドンの多くの古い建物は、1階部分が少し(階段にして3〜5段)上がっており、

上から覗き込むと地下がみえるようになっている。

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↑写真はハンツマンのファクトリー。

 

1階部分がショップとなっており、

地下の部分がファクトリーとういのが一般的なテーラーの形態である。

 

まずはショップから案内していただく。

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店内には英国王室御用達な証明書?がズラリ。

王室って一体いくつあるんだろう?と思わせる数である

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そこには宮内庁の御用達の証明書も…

日本国、宮内庁ではなく日本帝国、宮内省となっているところに歴史を感じる。

 

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そして、チャーチルを始めとする過去の有名な顧客の写真がずらりと並ぶ。

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200年以上の歴史も年表にまとめられ、

その歴史がひと目で分かるようになっている。

 

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↑ヘンリープールのスタッフになったつもりで撮影(笑)

 

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そして、チーフカッター(裁断師)のアレキサンダークックさん。

お店の奥のスペースに座っておられたところで一緒に撮影。

とても笑顔の素敵な方である。

 

実はヘンリープールの日本でのパターンオーダーもこの方がパターンを起こされているそうだ。

 

そして、地下のファクトリーにはショップ最奥の階段より下っていく。

 

ショップの華やかなイメージとは異なり、

細かく区切られた部屋に、ミシンやアイロン、そしてパーツごとの職人さんがおられ、

それぞれの仕事を自分のスタイルで黙々とこなしている。

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椅子に行儀よく座って作業する人もいれば、

行儀は悪いかもしれないが、作業台に腰掛けて作業する人もいる。

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しばしファクトリーを巡っていると、その地下のファクトリーの最も奥から、

サイモンCEOの呼ぶ声が聞こえる。

なにやら、特別なものを見せてくれると言うので、

急いで行ってみるとそこには…

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鍵が3つもついた扉があり…

そしてその扉の奥には…

薄暗い3畳ほどの空間にサイモンCEOが佇んでいる。

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この部屋は一体…

 

サイモンCEOはこの部屋を「アーカイブルーム」と説明した。

 

アーカイブルーム、すなわち200年前からの顧客のデータが、

ぎっしりと詰まったいわば顧客台帳を収納している部屋なのである。

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そのファイルの年号を見るだけで、その歴史を感じることができる。

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素晴らしく貴重な部屋でサイモンCEOと握手を交わし、

丁寧にご案内いただいた事にお礼の言葉を告げたのだった。

 

つづく

いよいよロンドン サヴィルロウへ (VISIT UK 2017 Vol.18)  

午前中いっぱい使ってのフォックス・アンブレラの視察を終え、

次の目的地、今回の旅のメイン「聖地」のうちの一つでもある、

仕立て洋服の聖地「サヴィルロウ」へと向かう。

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7年前の黒木氏との旅でも訪れたサヴィルロウ。

その時のミラクルな出会いもすごかったが、

今回はまたリアブラウンダンスフォード社のCEO、

ジェームス・ダンスフォード氏のお膳立てと、

株式会社マルキシの岸社長に通訳もしていただける、

なんとも贅沢な視察である。

 

7年前のサヴィルロウ初視察の奇跡の出会いはこちら↓(ゑみやblog)

仕立屋二人組み珍道中!? 第十七話

 

仕立屋二人組み珍道中!? 第十八話 『背広の神様』

 

仕立屋二人組み珍道中!? 第十九話 『鈴木氏』

 

そんな奇跡から7年今回も「背広の神様」は微笑むのか!?

 

まずは、このサヴィルロウについて説明しよう。

サヴィルロウとはロンドン中心部にあるショッピング街の中に、南北に通る一つのストリートの名前である。

日本のスーツを意味する「背広」という言葉も、このサヴィルロウが語源であるという説はとても有名な話。

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ストリートの長さはそんなに長くなく端から端まで約100m弱というところだろうか。

そのストリートの東西にはこじんまりしたお店がずらりとならび、

その多くがビスポーク、つまりオーダーメイドの紳士服店なのである。

 

現存する最古のテーラー「ヘンリープール」もこのストリートの北の端にそのお店を構える。

1806年創業なのでなんと211年の歴史である。

 

 

有名所では、

ギーブス&ホークス

ハーディーエイミス

アンダーソン&シェパード

チャーリー・アレン

オズワルド・ボーテング

アンソニー・J・ヒューイット

ノートン&サンズ

デーヴィス&サン

エヴィス

リチャード・アンダーソン

リチャード・ジェームズ

などのテーラーが存在し、最近特に有名になったテーラーが、

映画「キングスマン」の舞台にもなった、HUNTSMAN(ハンツマン)である。

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ガラスが反射してわかりにくいが、前の鉄柵を見ていただければ同じ店だとわかる。

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店内もロケに使われ一躍有名になったのである。

ハンツマンの入り口の看板の裏には…

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キングスマンの看板がいまでも残っている。(もうじき取り外されるらしいが…)

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そんな、サヴィルロウのテーラーに今回もしっかりお邪魔させていただく前に、

ジェームスとの待ち合わせをしているレストランに向かう。

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サヴィルロウのストリートのすぐ側にあるイタリアンレストラン、その名も…

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サルトリア…イタリア語で仕立屋である(笑)

昼食にパスタを頂き、いよいよテーラー見学開始である。

 

つづく

夏にオーダーコートを注文するのは賢者の選択!?

猛烈に暑い日が続いております!

そんな暑い中、オーダーコートの話題です(笑)

 

みなさんがコートが欲しくなる季節それは晩秋。

 

10月末頃になると朝晩の気温が下がり、

コートの準備を考え始めます。

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多くの方々がこの頃になると、

オーダーコートのご相談にお店に来られます。

 

が、しかし、腕の良いオーダーコートのファクトリーは、

秋冬だけの期間限定な仕事なので職人も少なく、

キャパシティーも小さいのが現状です。

 

その上日本中のお仕事を受注するので、

仕事は寒くなる北海道方面から受注量が増えていきます。

 

われわれのお店がある関西地方がようやく涼しくなる頃には、

工場のキャパは一杯でコート縫製の仕事が山積みになっている超繁忙期なのです。

 

そんなわけで10月末にご注文をいただいても、

出来上がりが運が良くて年末、悪ければ年を越してしまうようなこともあります。

 

コートって一番必要な時期は、何かと会合やパーティーの多い年末、年始な方が多いはず。

一番利用頻度の高い時期に間に合わず、お客様のお役に立てず、ご迷惑をおかけしておりました。

 

なんとかお客様のコートのほしい時期に間に合い、

そして少しでもお得にお買上げいただく方法は無いのか…

 

そんな中、3年前に生まれたのが、

「真夏のコートフェア」なのです!

 

コート工場の閑散期を利用し縫製し、

出来上がりはコートが欲しくなる10月末頃を予定。

そして、もちろんかなりお得(通常価格の20%off)にてご購入いただけちゃいます!

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生地は最新のツイードからカシミヤまで、

ベーシックでクラシックなコートからオシャレコートまで

みなさまの様々なコート創りをお手伝いできるよう準備しています!

 

その中でも特に今年のオススメの生地はこんな風

その①

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大きなウインドウペーンチェックのフラノ生地。

チェックの入り方がブークレーニット調でとっても味がある生地です。

オシャレコートに最適です!

 

その②

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コチラはブルー系のサキソニー生地ですが、

生地の裏面がプリントになっており、とても華やかなのです。

あえて、見頃の裏地は付けない仕立てで、

表向きはベーシックですが内側に秘めたセクシーなコートが出来上がります。

表面が超撥水加工なのもオススメのポイントですね!

 

さてフェアの詳細は以下の通り

真夏のコートフェア2017

期間:2017年8月12日(土)〜9月3日(日)

対象:オーダーコート全品 20%off

納期:10月末頃

 

ご来店のご予約、お問合わせは…

フリーダイヤル:0120−86−2917 (ゑみや洋服店)まで!

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